糸魚川青果卸売市場ブログ

小さな町の小さな市場よりおいしい旬の産物をご紹介いたします。

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温泉熱利用のハウス栽培〜大野悠湯クラブを訪ねて

 最近の原油価格の高騰は、園芸農業にも深刻な影響を与えています。冬季ハウス内の室温確保のための暖房に使われる重油の値上がりはその最たるもの。全国各地で節約のため、設定温度を下げる農家が多くあると伝えられる中、温泉熱利用で園芸に取り組んでいる組合が市内にあるとお聞きしたので昨日(3日)訪問してまいりました。
 市内大野の「大野悠湯(ゆうゆう)クラブ」さんです。
 「大野悠湯クラブ」は大野地区の退職者を中心としたボランティア17名の皆さんで構成されています。現在活動2年目で昨年は「ほうれん草」「大根菜」「タカミメロン」などに取り組まれたとのこと。今季はいちご「越後姫」の栽培に初めて挑戦されています。

ハウス外観
雪の中のハウス。横の建物は作業休憩所。場所は国道148号線沿い、「ホテル糸魚川」の隣接地。姫川の東側の河原にあります。

ハウス内
 畝の間に敷かれている黒いパイプがお分かりいただけるでしょうか。ここにホテルで使い切れない温泉水の一部を流して暖房の熱源とされています。

排水
 ハウス内をぐるっと循環して排水される温泉水。利用後の排水時でも60度以上の水温があるそうです。

斉藤会長
 ご自身でもご家族で施設園芸に取り組まれている会長の斉藤信夫さん。「話題になるのはいいんだけど、温度管理が難しくて。ハウスを増設するときは、糸魚川青果で出資していただけますか。(笑)」

えちごひめ
色づきつつある「越後姫」の一番果。じっくり時間をかけて甘みを蓄える品種です。

みつばち
受粉に使われるハウス内のミツバチ。白いトレーには、ミツバチの餌が入っています。

 現在は会員の皆さんが交替で栽培管理作業をされており(農業は初めてという方が過半数)、組合の主目的は「組合員の生きがい作りと健康づくり、地域の活性化」だとのこと。
 低コストでの施設栽培は、市場から見るとなんともうらやましいような環境ではあります。継続的な商品としての出荷は、現状ではまだ無理、とのことでしたが、市内に多くの源泉をかかえる糸魚川市。温泉利用のノウハウを蓄積して未来の特産品開発に、と夢が拡がる訪問でございました。


 
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Comments

浅井登美子 | 2012/05/21 06:17 PM
私が取材している「でぽら」という雑誌で取材させてくださいませんか。詳しくは青果市場の社長さんを通して依頼させていただきます。

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